「プロテイン」摂りすぎるとどうなる??

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。あっという間に6月ですね、、、もう1年の半分が終わろうとしていると思うと時間の流れが早すぎてびっくりしています。梅雨時期で体調を崩されていたりはしませんか??これからの暑い季節に備えてしっかりと今から夏バテ対策をしていってくださいね。

さて、今回は「プロテインをとりすぎるとどうなる??」という内容です。以前、「そもそも1日に必要な「たんぱく質」ってどのくらい??」の記事で1日に必要なたんぱく質量の計算方法についてご紹介させて頂きました。(詳しくはこちらhttps://limitest.jp/meal/protein_required_amount/ )では、必要以上に「たんぱく質」を摂取するとどうなるのでしょうか??

「たんぱく質」の代謝

「たんぱく質」は体内に取り入れられるとまず、「胃酸」や「ペプシン」の作用で分解されます。(この時点ではまだアミノ酸までは分解されていません。)その後、膵臓から分泌される「トリプシン」、「キモトリプシン」などの消化酵素によりポリペプチドや遊離アミノ酸まで分解され、小腸の門脈を通り血液中に吸収されていきます。その後、肝臓内で筋肉、内臓、酵素、ホルモンなどの体を構成する成分に合成されていきます。

「たんぱく質」を摂取すればした分だけ筋肉に合成されているかというとそうではありません。たいした運動もせずにプロテインだけ摂取しているということはありませんか??過剰に摂取した「たんぱく質」は種類により「グリコーゲン」や「脂肪細胞」として体内に貯蓄されます。「グリコーゲン」として貯蔵されればまだ良いですが、「脂肪細胞」になってしまうのは困りますよね。「たんぱく質」も過剰摂取になると体重増加の要因となってしまうので注意が必要です。筋肉をつけるためには運動をし筋肉を動かし、崩壊した筋繊維補修のための材料として「たんぱく質」を補給することで初めて筋肉は肥大していくということを忘れない様にしてくださいね。

「たんぱく質」の代謝に重要な臓器、肝臓

先ほどもお話した通り、食事として摂取された「たんぱく質」は最終的に「肝臓」で様々な物質に合成されていきます。「肝臓」は「たんぱく質」の代謝に限らず食べ物から摂取した栄養を代謝する上でとても重要な臓器です。

肝臓の働きをまとめました

肝臓のはたらき
1、糖質、脂質、たんぱく質を代謝、合成する
2、アンモニアや薬物などを分解し、排泄する
3、胆汁の生成と分泌をおこなう

肝臓では食事から摂取した糖質、脂質、たんぱく質の代謝だけでなく、アンモニアや薬物など体に有害な物質の分解も行なっています。ちなみに、アンモニアは体内で「アミノ酸」が分解する際に生じる有害物質です。肝臓のミトコンドリアにある「オルニチン回路」で無毒化されて最終的には尿となって体外に排出されます。食事にせよプロテインやアミノ酸などのサプリメントにせよ、体内に一旦取り込まれると様々な工程を経て栄養素は代謝されていきます。その際に負荷がかかっているのが主に「肝臓」になります。過剰な栄養補給によって「肝臓」を必要以上に働かせてしまう可能性もありますので注意が必要です。

まとめ

たんぱく質は摂取すればするほど良いというものではありません。「たんぱく質」を摂取しすぎると「肝臓」などの臓器にも負担がかかる可能性があるということを忘れないでください。そして、過剰に摂取された「たんぱく質」は「脂肪細胞」として体内に貯蓄される可能性もあります。あくまでも、

「体重1kgあたりに1.2-1.7g」

を目安に普段の活動強度やトレーニングでの負荷などを考慮しながら食事やプロテインなどを組み合わせて適量を摂取する様にしてくださいね。

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/