オートミールとは?オートミールの栄養とおすすめレシピ

レシピ

こんにちは!管理栄養士の高安です。最近、オートミールやオーツミルクをスーパーでもよく見かけるようになりました。少し前は日本では馴染みがない食材でしたが、SNSなどで紹介されたことや、自粛太りを解消するためのダイエット食として注目を集めています。今回は、オートミールの栄養と多く含まれている栄養素の効果、簡単に作っていただけるレシピをご紹介します。

オートミールとは?

オートミールとは英語名でオーツ麦、日本語名で燕麦(えんばく)と呼ばれる穀物を調理したものをいいます。オートミールはアメリカやイギリスなどで朝食として食べられていましたが、最近では栄養価が注目され、日本でもスーパーなどで気軽に購入することができるようになりました。加熱調理をしなくても食べられる簡易タイプのオートミールも販売されています。

オートミールとご飯やパンなどの主食となる食材の栄養価を比較してみました。

エネルギーたんぱく質脂質炭水化物食物繊維
オートミール380kcal13.7g5.7g69.1g9.4g
精白米358kcal6.1g0.9g77.6g0.5g
食パン260kcal9.0g4.2g46.6g2.3g
うどん(生)270kcal6.1g0.6g56.8g1.2g
スパゲティ(乾麺)379kcal12.2g1.9g73.9g2.7g

参考)日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2017年

それぞれ100gあたりの栄養価を比較するとオートミールは他の食品に比べてたんぱく質と脂質、食物繊維が多く含まれています。脂質が高いことが少し気になりますが、たんぱく質を積極的に摂取したい方にはおすすめの食品です。

オートミールとご飯やパンなどの主食となる食材のビタミン、ミネラルの比較はこちら。

カルシウムマグネシウム亜鉛ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB6葉酸
オートミール47mg100mg3.9mg2.1mg0.20mg0.08mg0.11mg30μg
精白米5mg23mg0.8mg1.4mg0.08mg0.02mg0.12mg12μg
食パン23mg19mg0.5mg0.5mg0.07mg0.04mg0.03mg32μg
うどん(生)18mg13mg0.3mg0.3mg0.09mg0.03mg0.03mg5μg
スパゲティ(乾麺)18mg55mg1.4mg1.5mg0.19mg0.06mg0.11mg13μg

参考)日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2017年

オートミールはご飯やパンなどの穀類に比べるとカルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB群が多く含まれています。

オートミールに含まれる栄養素の嬉しい効果とは?

オートミールに豊富に含まれている栄養素の効果をまとめました。

食物繊維

穀類の中でもオートミールは多くの食物繊維を含んでいます。オートミールに含まれる食物繊維は水溶性:不溶性=1:2の割合です。水溶性食物繊維には血糖値の上昇を抑制する効果や血中コレステロール濃度の低下作用、不溶性食物繊維には便秘予防効果があります。オートミールには水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も含まれていますので、どちらの効果も期待できます。

カルシウム

カルシウムは骨や歯などの成分となります。カルシウムが不足すると、成人は骨粗鬆症、幼児は骨の成長がさまたげられるため、発育に影響することもあります。日本人はカルシウムが不足しやすい傾向にあるため、日頃から意識してカルシウムを多く含む食品を取り入れることは大切です。

鉄は赤血球のヘモグロビンの成分で全身に酸素を運ぶという役割を果たしています。鉄の摂取が不足すると、貧血になりやすくなります。カルシウム同様、日本人が不足しやすい栄養素のひとつです。成長期の子どもやアスリート、妊産婦は鉄が不足しやすい傾向にありますので、オートミールを上手に利用して鉄摂取を心がけるとよいでしょう。

ビタミンB群

ビタミンB群はエネルギー代謝の補酵素として代謝を調整する役割を果たしています。ビタミンB1は主に糖質代謝、ビタミンB2は主に脂質代謝、ビタミンB6は主にたんぱく質代謝に関係しています。食事から摂取した栄養を効率よくエネルギーに変換するために、ビタミンB群を多く含む食品を摂取することは重要です。

電子レンジで簡単!オートミール粥

様々な栄養素を豊富に含むオートミールを使った簡単レシピをご紹介します。今回ご紹介するレシピは包丁いらず、電子レンジで簡単に出来るので忙しい朝におすすめの一品です。

材料(1人分)

材料
オートミール30g
150cc
顆粒だし小さじ1/2
鮭フレーク大さじ1
カットねぎ適量

「電子レンジで簡単!オートミール粥」の栄養価

カロリー136kcal
たんぱく質7.3g
脂質2.8g
炭水化物22.0g
食塩相当量0.7g

参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

まとめ

オートミールは穀類の中でも多くのビタミン、ミネラルを含む食品です。最近は加熱調理が不要のクイックオーツやインスタントオーツも販売されてるので、調理の手間も省け手軽に食べることができます。皆さんもぜひ、オートミールを日々の食事に取り入れてみてくださいね!

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ https://ncsracine.com/