代謝とは?細胞レベルでの代謝〜脂質編〜

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。これまで2ヶ月にわたり「代謝」とは?というお話をさせて頂いています。「臓器」での代謝よりもさらに細かい「細胞」レベルでの代謝のお話になっていましたね。「細胞」レベルで「代謝」を考える時に重要なのが「ミトコンドリア」という器官というところまではご理解頂けましたでしょうか?まだ読んでいない方や再度確認したい方はこちらでご確認ください(代謝とは?〜細胞レベルでの代謝〜)当然、「糖質」、「脂質」、「たんぱく質」は分子構造が異なりますから、「ミトコンドリア」に取り込まれていく過程も異なります。前回は「タンパク質・アミノ酸」についてお話しましたので、今回は「脂質」についてお伝えしたいと思います!

「脂肪」が「ミトコンドリア」に入るまで

「油」は必要?必要じゃない?中鎖脂肪酸の効果的な使い方」の記事でもお伝えしましたが、「油」は「脂肪酸」と「グリセロール」に分解され消化吸収されます。(詳しくはこちら「油」は必要?必要じゃない?中鎖脂肪酸の効果的な使い方)「油」が分解されて生成された「脂肪酸」が「ミトコンドリア」内に取り込まれると「β酸化」という過程で分解されます。そして、「TCA回路」に取り込まれ最終的に「ATP」を生成します。

まず「脂肪酸」が「β酸化」を受けるためには「脂肪酸」を「ミトコンドリア」内に取り込む必要があります。細胞質にある「脂肪酸」は酵素の作用で「アシルCoA」という物質に変換され、「カルニチン」などの作用により「ミトコンドリア」内に取り込まれていきます。

「カルニチン」には脂肪燃焼効果があると言われているのはご存知ですか?脂肪燃焼系のサプリメントには「カルニチン」が含まれていることが多い理由は「脂肪酸」を「ミトコンドリア」内に取り込む際に「カルニチン」が重要な役割を果たしているためです。

「β酸化」とは?

「カルニチン」の作用によって「ミトコンドリア」内へ取り込まれた「アシルCoA」は「β酸化」という過程で分解されます。

「アシルCoA」は酸化→水分子との結合→酸化という過程をたどり「3-オキソアシルCoA」という物質を生成します。さらにこの「3-オキソアシルCoA」から炭素原子が2個外れることによって「アセチルCoA」と炭素原子が2個少ない「アシルCoA」が出来上がります。そして「アセチルCoA」は「TCA回路」に入り分解されエネルギーを生成します。

炭素原子が2個少なくなった「アシルCoA」は「β酸化」の最初の工程に戻り、「3-オキソアシルCoA」を生成し、炭素原子が2個外れ「アセチルCoA」と「アシルCoA」を生成するという過程を繰り返していきます。最終的に炭素の残りが2個になり「アセチルCoA」になるまで「β酸化」は繰り返されます。つまり炭素数が多い「脂肪酸」ほど「β酸化」にかかる時間は長くなるということです。

「脂肪酸」が分解される時のエネルギーの生成は「アセチルCoA」が「TCA回路」に入る過程で生成されるだけでなく、「アシルCoA」から「3-オキソアシルCoA」が生成されるまでの2回の「酸化」反応においても生成されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?「脂肪酸」の分解の過程で生成される「アセチルCoA」という物質はどこかでも聞いたことがありませんか?そう、前回お話した「アミノ酸」の代謝過程でも「アセチルCoA」という物質が出てきましたよね。(詳しくはこちら代謝とは?〜細胞レベルでの代謝〜

「たんぱく質」も「脂質」最終的に分解されると「アセチルCoA」に分解されるのです。「たんぱく質」と「脂質」は全く異なる物質の様に感じるかもしれませんが、体内に取り込まれるとどちらも同じ「アセチルCoA」に分解されているのです。では、「糖質」の細胞レベルの代謝はどうなのでしょうか。「糖質」の代謝についてお話していると長くなってしまうので、次回お話したいと思います!

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/