ストレスに負けない食事

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。みなさんはストレスを感じる時、どのように対処していますか?全くストレスを感じない。という方はほとんどいないのではないでしょうか?最近では職場での「メンタルヘルス」対策を重要視する企業も増えてきています。今回は「食」と「ストレス」の関係をお伝えしたいと思います。私たちが「ストレス」を感じると体内でどのような変化がおきるのか。その際に意識的に摂取した方がよい栄養素や食べ物をまとめました。

「ストレス」とは?「ストレス」にも種類がある

「ストレス」とは外部からの圧力や刺激によってカラダに負荷がかかることによる起こる反応のことを言います。「ストレス」を感じる要因になる何らかの圧力や刺激を「ストレッサー」と呼びます。「ストレス」が全て悪いというわけではありません。適度なプレッシャーや期待はやる気をもたらし、夢や目標を達成するための助けになることもあります。ですが、「プレッシャー」と過度に感じてしまったりすると身体の不調を感じるようになってしまいます。

「ストレス」の要因となる「ストレッサー」は以下の通りです。

「物理的ストレッサー」

気温や気圧の変化など物理的な変化による「ストレス」です。外部環境の影響を受けます。

「化学的ストレッサー」

化学物質や薬物、アルコール、たばこなどが原因で受ける「ストレス」です。目や喉への刺激や匂いも要因となります。

「社会的ストレッサー」

職場や学校、近所づきあいなどの人間関係や仕事内容や量による「ストレス」です。今最も問題になっているのがこの「社会的ストレッサー」です。

「心理的ストレッサー」

様々な「ストレス」を受けることによる不安・焦り・緊張・抑うつなどの感情を伴うのが特徴です。全ての「ストレッサー」と密接に関係していることが多くあります。

「ストレス」を感じることで起こるカラダの変化

「ストレス」を感じると副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。(詳しくはこちら睡眠と健康)「コルチゾール」は光などの物理的ストレスに適応するために起床直前に分泌される「ホルモン」です。「コルチゾール」は「ストレス」を感じると急激に分泌量が増加するため、「ストレスホルモン」とも呼ばれています。慢性的な「ストレス」を感じ続けると「コルチゾール」の分泌量が高くなり「うつ症状」や「不眠症」などの精神疾患の要因となることがわかってきています。「コルチゾール」の分泌量が増加すると「たんぱく質」や「ビタミンC」の体内消費が増加すると言われています。

「ストレス」に強いカラダを作るための栄養素

「ストレス」に強いカラダを作るために必要な栄養素と多く含まれている食品は以下の通りです。

「たんぱく質」

「ストレス」を感じることで分泌される「コルチゾール」は「たんぱく質」の分解を促進します。体内で消費される「たんぱく質」をしっかりと食物から摂取することはとても大切です。また、「ストレス」軽減効果があるとして注目されている「セロトニン」や「ドーパミン」も「たんぱく質」が原料となっています。(詳しくはこちらストレスを軽減してくれる物質がある?)肉や魚に含まれる良質なたんぱく質を摂取することを心がけましょう。

「ビタミンC」

「たんぱく質」同様、「コルチゾール」の分泌が増加すると「ビタミンC」の消費量も増加します。「ビタミンC」が多く含まれている食品は野菜、果物、芋類です。野菜や果物に含まれている「ビタミンC」は熱に弱い特徴をもっているため、加熱せずに「生」のまま摂取するようにしましょう。

「カルシウム」

「カルシウム」は骨や歯を丈夫にするだけでなく、「鎮静作用」があると言われています。「カルシウム」は牛乳や乳製品、小魚などに多く含まれています。「カルシウム」の吸収促進作用のある「ビタミンD」と一緒に摂取するとより効果的です。

まとめ

「ストレス」を感じることによってカラダは様々な反応を示します。「ストレス」に強いカラダを作るためには「食事」はとても大切です。普段から「ストレス」に強いカラダを作るための食事を心がけていきましょう!

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/