アスリートの食事事情〜女子総合格闘技編〜

STORY

こんにちは!管理栄養士の高安です。お正月はゆっくり出来ましたか??私も久しぶりにゆっくりと過ごせたので、リフレッシュすることが出来ました。

今回はプロアスリートの食事事情についてご紹介したいと思います。

元ロードレーサー、現在は総合格闘家

今回お話をお伺いさせて頂いたのは、元ロードレーサーで現在は総合格闘家としてDEEP JEWELS(ディープジュエルス)にも出場されているMAOさんです。インタビューの後に練習も見学させて頂きました。

MAOさんは体育大学入学後、トライアスロン部に所属し4年間活動。卒業後は自転車ロードレースを始め2017年まで様々なチームに所属し活動されています。自転車では強化指定選手にも選ばれ、日本代表としても数回レースに出場されていたそうです。2014年にはJBCF(全日本実表団自転車競技連盟)のJフェミニンツアーで個人総合優勝!その後、2017年に現役を引退し、もともと見ることが好きだった格闘技を始められたそうです。2018年6月DEEP JEWELS(ディープジュエルス)のデビュー戦では見事、勝利!2戦目は負けてしまい、現在の成績は「1勝1負」。次の試合は今年の3月頃の予定だそうです。格闘技を初めて1年たらずで試合に出てしまうのですからすごいですよね!

練習は週3-4回、試合前は週5

現在は、自転車機器関連メーカーの株式会社グロータックhttp://www.growtac.com/で正社員として勤務されているMAOさん。普段の練習は仕事が終わった後と休日の合わせて週3-4回。試合前などは週5日で練習しているそうです。トレーニング内容としては、キックボクシング、グラップリング(寝技)、総合格闘技の技術練習やスパーリング、ウエイトトレーニング、ロープ、懸垂などその日によって色々なメニューは様々。ランニングや自転車(ローラー台)のトレーニングもされているそうです。自転車選手として長年活動されていたこともあり、持久力がかなりあるとのことで、「いつまででも練習していられます」とおっしゃっていました。

パンチもキックもすごい迫力。格闘技を初めて1年しかたっていないとは思えません。さすが、アスリート!ちなみに、自転車時代と比べるとカラダもだいぶ変わったそうです。自転車でカラダのベースが出来ている分、格闘技の技術練習に注力できるのだそうです。

できる限り自炊し、添加物の少ないものを食べる

MAOさんは、自転車選手時代にコンディションが悪くなった時にアレルギーの様な反応が出てしまったことがあったそうです。そこからインスタントラーメンや添加物が多い食品を極力取らない様にし、できる限り自炊する様に心がけているとのこと。ちなみに、MAOさんは昔から量を食べることに困ったことはないそうです。「量をたくさん食べられること」これも強いアスリートの条件の一つなのだと改めて思いました。お腹が空くと「おにぎり」を食べる様にして、試合前は「ジャンクフード」「お菓子」や「甘い飲み物」は一切摂りません!とおっしゃっていました。さすが、プロ。意識が高いです。

MAOさんの食事の1日の食事例

朝:プロテイン

昼:ご飯、肉or魚、野菜(基本食べたいだけ食べます!)

夜:ご飯、肉or魚、野菜(基本食べたいだけ食べます!)

自転車時代と格闘技の今で一番食事が変わったのは「プロテイン」を飲む様になったこと。だそうです。自転車時代には全く摂ったことがなかった「プロテイン」も格闘技を初めてから飲む様になったそうです。飲むタイミングとしては、練習後もしくは練習で夜遅い時間になってしまった時には次の日の朝。筋トレをした後はすぐプロテインを飲むことが多いそうですが、基本は内臓への負担を考えて朝にプロテインを摂取することが多いそうです。

MAOさんは普段の食事で細かく「カロリー計算」をしたり、「たんぱく質を何g以上食べる」といったことは意識されていないそうです。ですが、必ず「ごはん・肉か魚・野菜」は揃えるそう。これは私が栄養に関するアドバイスをする上で必ずみなさんに伝えていることと同じです。「主食・主菜・副菜」を揃える。ということです。「食事はバランスが大事」ということは今まで何度もお伝えさせて頂いているのでもう重要性については理解して頂いているかと思います。みなさんも、まずは日々の食事で「主食・主菜・副菜」を揃えることから始めてみてください!

まとめ

プロの世界で戦ってきた方は食事に対する意識も非常に高いなと改めて今回のインタビューを通して感じました。その一方で、ジュニアアスリートやこれからプロを目指している方々は知識や意識に差があるのが現状です。特に成長期と重なるジュニアアスリートはカラダづくりと食事はとても密接な関係があります。「正しい食事」を理解して「勝てるカラダ」を作って行ってくださいね。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

食事に困った時にはプロに相談してみませんか??

SNSを使った食事のパーソナルトレーニングも対応しております。

管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/