感染症予防のポイント〜正しい「手洗い」〜

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。年明けから新型コロナウイルスの感染が広がっていますね。多くのイベントが延期や中止になったり、Jリーグの開幕も延期されたりと感染拡大を防ぐために様々な対策が取られています。インターネットではお湯がコロナウイルスに効くなど、全く根拠のない予防策が出回っている様です。
今回は「筋肉」や「プロテイン」や「運動」などとは少し離れてしまいますが「感染症」予防のポイントについてお伝えしていきたいと思います。不特定多数の方が利用するジムなどで感染する危険性もありますので、「感染症」予防のポイントを理解し自己防衛していただきたいと思います。

「感染症」予防のポイント

感染症は「病原体(細菌やウイルス)」、「感染経路」、「宿主」の3つの要因がそろうことで感染すると言われています。3つ目の「宿主」というのは人間や動物などの感染する側のことをいい、感染する側の抵抗力も感染症にかかりやすいかどうか大きく影響します。3つの要因が揃わない様にするためには「感染経路」を遮断する方法として「手洗い」と「うがい」が有効です。「宿主」についてはからだの抵抗力を落とさないことが大切です。過度なダイエットや睡眠不足は抵抗力が低下してしまう危険性がありますので注意が必要です。

正しい「手洗い」を実践していますか?

厚生労働省が発表している「感染症」予防のポイントの一番最初にくるのが「手洗い」と「うがい」の徹底です。みなさん、正しく「手洗い」をしていますか??ごくごく当たり前のように感じる方も多いかもしれませんが、「手洗い」と「うがい」はとても大切です。単純に手を洗ったりうがいをしたりすれば良いわけではありません。「手洗い」と「うがい」も正しくおこなうことで効果がを発揮します。今回は正しい「手洗い」の方法をご紹介させていただきます。

正しい「手洗い」の流れ

「手洗い」のポイントとしては大きく3つあります。

「手洗い」のポイント1:しっかりと石けんを泡立てる

石けんをしっかりと泡立てることによって手指の細かいシワにまで石けんがいきわたり汚れや細菌が除去されやすくなります。泡に吸着され洗い流すことで洗浄力が向上しますので、手に取った石鹸をしっかり泡立てることからはじめてください。なんとなく石けんをつけてそのまま水で流しながら手を洗うでは効果はあまり期待できません。まずはしっかりと石けんを泡だてましょう。

「手洗い」のポイント2:洗う時間の目安は30秒

続いて二つ目は「手洗いの時間」です。しっかりと石けんを泡だてて手指の汚れを落とすためには最低でも30秒必要だと言われています。特に指先や親指の付け根の洗い残しが多くなりますので念入りに洗う様にしましょう。また、指輪や時計をしている場合は指輪や時計に汚れが付着していることがありますので、手を洗うときには指輪も時計もはずし手首まで洗うとさらによいでしょう。

「手洗い」のポイント3:しっかりと水気をふきとる

石けんをしっかりと泡だてで30秒以上手を洗った後は石けんをよく洗い流し、ペーパーやタオルなどで手についた水気をふきとりましょう。「手洗い」の後にアルコール消毒をするとさらに効果的ですが、手に余計な水分が残ってしまっていてはアルコールの濃度が薄まり消毒効果が減ってしまいます。アルコール消毒を効果的におこなうためにも「手洗い」の最後には手についた水気をふき取る様にしましょう。

まとめ

いかがでしたか?みなさんが日頃行なっている「手洗い」は正しい「手洗い」でしたでしょうか?正しい「手洗い」は新型コロナウイルスだけでなく、風邪やインフルエンザやノロウイルスの予防、食中毒予防にも効果的です。なんとなく手を洗うのではなく、正しく手を洗い感染症予防につとめていただければと思います。

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/