感染症予防のポイント〜免疫機能を正常に保つ〜

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。少しずつ暖かい日が増えてきましたね。早くも桜が咲き始めているところもある様です。今年は新型コロナウイルスの影響でお花見どころではないかもしれませんね。終息の目処がたたず不安な日々が続いていますが、感染症にかからない様にするためには各自ができる対策をしっかりと行なっていくことが大切です。

前回は「感染経路」の遮断方法として「正しい手洗い」についてご紹介させて頂きました。(詳しくはこちら感染症予防のポイント〜正しい「手洗い」〜 )今回は「宿主」になる可能性がある私たちが日頃からできる「感染症」にかかりにくいカラダづくりのポイントについてご紹介したいと思います。

「抵抗力」とは?

私たちの体内に細菌やウイルスが侵入してきた際にカラダを守ってくれる防御反応があります。その防御反応は「免疫」と呼ばれカラダの「抵抗力」にも関係しています。「免疫細胞」の代表的なものには「リンパ球」や「マクロファージ」、「樹状細胞」などがあります。以前、「グルタミン」と「免疫」の関係で「リンパ球」や「マクロファージ」などの「免疫細胞」のエネルギー源として「グルタミン」が消費されるというお話もさせていただきました。(詳しくはこちらhttps://limitest.jp/meal/2019_1120_gulutamine/ )ここで間違わないで頂きたいのは「グルタミン」を摂取すると「免疫機能」が活発になる。ということではありません。あくまでも「グルタミン」は「リンパ球」や「マクロファージ」が活動する際にエネルギー源になるということです。

最近のニュースでは「お湯がコロナウイルスに効く」、「ビタミンD」や「ビタミンC」が効果がある等の情報も一部流れているようですが、現時点でそれらの効果が科学的に証明されているものはありません。あくまでも「手洗い」と「うがい」を徹底し健康的なカラダを作っていくことがもっとも大切です。

「感染症」にかかりにくいカラダを作るには

先ほどもお伝えした通り、何か特定の食べ物や栄養素を摂取したからといって劇的に感染症にかかりにくくなったりすることはありません。「免疫機能」のようにもともと私たちが持っているカラダの機能が正常に働く様にしておくことが「感染症」にかかりにくくなる第一歩です。「〇〇を食べるだけ」「〇〇を飲むだけ」など簡単な方法に頼りがちになるかもしれませんが、あくまでも強いカラダを作る基本は「栄養」と「休養」です。

三食しっかりと食べる

「感染症」にかかりにくいカラダを作ることも、「筋肉」をつけることも食事の基本は全て同じです。まずは朝食・昼食・夕食と3食の食事を大切にしてください。3食しっかりバランス良く食べることでカラダに必要な栄養素を摂取することが可能になり、「免疫機能」も正常に働きます。外食やコンビニの食事に偏る時は「炭水化物」や「脂質」過多になりがちで「たんぱく質」や「ビタミン」、「ミネラル」が不足しやすくなります。そんな時は「プロテイン」や「サプリメント」を上手に活用し、不足しがちな栄養素を補う様にしてください。無理なダイエットも「免疫機能」を低下させる要因になりますので注意が必要です。

しっかりと休養をとる

忙しくなってくるとついつい削ってしまうのが「睡眠時間」です。疲労回復のためには「睡眠」は大切です。1日に7〜8時間程度の睡眠時間の確保を意識してみてください。就寝前にシャワーではなく湯船につかることも快眠の助けになるのでおすすめです。

まとめ

感染症予防に関する様々な情報が出回っていますが、あくまでも「手洗い」と「うがい」を徹底しカラダの状態を良好に保つことが大切です。食事に関しては「主食・主菜・副菜」を揃えてバランスよく、しっかりと3食食べることで「感染症」に負けないカラダづくりを心がけていってくださいね。

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/