こんにちは!管理栄養士の高安です。まだ6月だというのに暑い日が続きますね。今年の夏は例年よりも暑くなるという予報も出ているようです。年々気温が上昇していて、日本も東南アジアのような亜熱帯気候になりつつあるように感じます。
これから夏にかけてカラフルな野菜が出回る季節です。カラフルな野菜が多くなると、食卓も華やかになり料理するのも楽しくなりますね。今回は夏野菜の代表格、「トマト」の栄養と「トマト」を使った簡単レシピをご紹介したいと思います!
「トマト」の栄養
「トマト」は「ナス科」の野菜です。スーパーではいつでも購入することが可能なので旬がわかりにくいかもしれませんが、露地栽培の旬は6月〜8月。これからまさに「トマト」の旬の季節です。最近では糖度が非常に高いものやカラフルなものなど、様々なトマトが市場に出回っています。個人的な感覚ですが、トマトは昔に比べて値段も上がり、少し高級品になってきているようにも感じます。
「トマト」はりんごと同じように「医者いらず」と言われることもあります。「リコピン」や「ビタミンC」、「ビタミンA」など様々な栄養が含まれています。
「リコピン」
「トマト」の赤い色はカロテノイド系色素の「リコピン」という色素成分です。カロテノイドには「抗酸化作用」があり、「リコピン」はカロテノイドのなかでも高い抗酸化作用を持つと言われています。加齢の原因となる「活性酸素」の発生を抑制したり、「活性酸素」によって傷ついた細胞を修復する作用が「抗酸化作用」というものです。
「ビタミンC」
「ビタミンC」も「リコピン」と同様、「抗酸化作用」があると言われています。「ビタミンC」はストレスが高まると多量に分泌される「アドレナリン」の合成にも欠かせません。また、私たちの「免疫機能」を維持するためにも「ビタミンC」は重要な役割を果たしています。
「ビタミンA」
「トマト」などの「緑黄色野菜」に多く含まれているのが「ビタミンA」です。「ビタミンA」は目や皮膚などの粘膜を健康な状態に保ったり、「リコピン」や「ビタミンC」と同じように「抗酸化作用」があると言われています。
トマトの酸味で食欲UP!牛ステーキ〜フレッシュトマトソース〜
暑くなるにつれて食欲が低下するかたも多いのではないでしょうか。そんな時は「酸味」や「辛味」など少し刺激のある味付けにすると食が進みやすくなります。今回はフレッシュなトマトに含まれる「酸味」を生かした簡単レシピをご紹介いたします。
材料(1人分)
材料 | 量 |
牛肉ステーキ肉 | 300g |
下味:塩 | ひとつまみ |
下味:黒胡椒 | 少々 |
オリーブオイル | 小さじ1 |
トマト | 1個 |
たまねぎ | 1/4個 |
A:しょうゆ | 大さじ1 |
A:粒マスタード | 小さじ1 |
A:はちみつ | 小さじ1 |
添え野菜 | お好みで |
作り方
1、冷蔵庫から牛肉をだし塩こしょうをして少しなじませる。 |
2、フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、1の牛肉を焼く(強火)。 |
3、肉が焼けたら一旦取り出し、同じフライパンでトマト、玉ねぎ、Aの調味料を入れ熱しソースを作る(中火)。 |
4、牛肉を食べやすい大きさに切り3のソースをかけ、野菜を添えて出来上がり。 |
「トマトの酸味で食欲UP!牛ステーキ〜フレッシュトマトソース〜」
カロリー | 376kcal |
たんぱく質 | 46.7g |
脂質 | 13.7g |
炭水化物 | 13.7g |
食塩相当量 | 3.4g |
参考)日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年
トマトに含まれる「リコピン」や「ビタミンA」は油との相性が良く、油と一緒に摂取すると効率が良いと言われています。トマトを生のまま使用するのではなく、オリーブオイルでさっと炒めるのがポイントです。粒マスタードとはちみつを加えたソースでご飯が進むこと間違いなし!ぜひ試してみてくださいね!
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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/