こんにちは!管理栄養士の高安です。最近暖かい日が多くなってきましたね。だんだんと日も長くなり、過ごしやすい季節になってきました。そんな天気とは裏腹に、「テレワーク」の導入や「外出自粛」など、自宅で過ごす時間が多くなっている方も多いのではないでしょうか。「プロテイン必要?必要じゃない?」シリーズ。今回は緊急事態宣言により「テレワーク」になった40代男性Dさんのケースです。
慣れない「テレワーク」で活動量が激減したDさんのケース
Dさんは普段は事務系の仕事をしています。1日中社内でパソコン仕事をすることが多いDさん。普段の通勤は片道1時半。自宅から駅、会社の最寄り駅から会社までと最低でも1日5,000歩前後は歩いていました。テレワークになり、自宅で仕事をする様になってからはトイレと近所のコンビニへの往復で1日1,000歩も歩いていなかった。という日が続いています。食事量は大きく変わっていないのに、なんだか最近体重が増えてきたように感じます。そんなDさん。ダイエットに良いと思い、通信販売で「プロテイン」を購入しました。さて、Dさんのケース「プロテイン」は必要でしょうか?必要ではないでしょうか?
「プロテイン」摂取の目的を明確に!
Dさんが「プロテイン」を購入しようと思った理由は「ダイエット」のため。Dさんは3食の食事にプラスして「プロテイン」を摂取し始めました。果たして「プロテイン」は飲むだけでやせるのでしょうか??
以前からこのブログを読んで頂いているみなさんはもうおわかりかと思いますが、「プロテイン」は飲むだけで痩せるかといったら答えは「NO」です。確かに「筋肉」が増えることで「基礎代謝量」が増え「痩せやすく」なることは間違いではありません。ですが、ただ「プロテイン」を飲んだだけでは「筋肉」には変わりません。以前、女性とプロテイン-よくある質問にお答えします!の記事でもお伝えさせて頂きましたが、「プロテイン」を摂取するということは「肉」や「魚」などの「たんぱく質」を多く含む食品を食べているのと同じことになります。
確かに、日々の食事の中で「たんぱく質」摂取が思うようにいかない場合やトレーニングなどで「筋肉」のリカバリーが必要な時、カラダを大きくするなどの目的がある時に「プロテイン」を取り入れることはとても効率が良い方法のひとつです。ですが、Dさんの様に特に活動量も多くなく、単純に「飲めば痩せる」と思って「プロテイン」を摂取するのは大間違い。かえって摂取カロリーオーバーで体重が増える。なんてことにもなりかねません。
「テレワーク」中の食事のポイント
「テレワーク」などで活動量が減少している時の食事で気をつけるポイントをまとめました。
「主食」はいつもより気持ち少なめに
活動量がいつもより少なくなっているな。と感じた時には「ご飯」や「パン」などの「主食」の量をいつもより少し控えめにしてみましょう。「主食」を完全に抜く。など極端な制限は必要ありません。少し「主食」を減らした分、野菜や海藻類などを食事に取り入れると物足りなさは解消できますよ!
ついつい手が伸びる「甘いもの」に注意
「テレワーク」になってからチョコレートやアイスクリームなどの「甘いもの」の消費が増えた。なんていうことはありませんか?唯一の運動と思って外出したコンビニやスーパーで「お菓子」を買って帰ってきて、そのままデスクでお菓子を食べながら仕事。これを繰り返していては知らず知らずのうちに1日の摂取カロリーが多くなってしまいます。活動量が減っている時は余計な「間食」には注意が必要です。
「アルコール」の過剰摂取に注意
Zoomなどを利用した「オンライン飲み会」が流行っていますね。「オンライン飲み会」は自宅で参加できるということもあり、いつもよりも飲酒量や飲酒回数が増えてしまう可能性がありますので注意しましょう。体内で「アルコール」を分解している時は食べ物から摂取したエネルギーの分解が後回しになり、結果的に太りやすくなります。アルコールの代謝に関する記事もアップしていますので参考にしてください。
まとめ
「テレワーク」などで今までよりも活動量が減っている時は、食事も活動量に応じてコントロールしていく必要があります。Dさんの様に「やせるかも」と思ってむやみにプロテインを摂取しようとするのはやめましょう。「プロテイン」も肉や魚と同じ「たんぱく質」を多く含む食品であるということをお忘れなく!上手な体重コントロールのためには、日々の活動で消費するエネルギーと食事から摂取するエネルギーのバランスをしっかりと把握し、食事量をコントロールしていく様にしてくださいね。
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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/