40代以上の男性必見!メタボリックシンドロームってなに?

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。皆さん毎年健康診断は受けていますか?そして、健康診断の結果はしっかりと確認されていますでしょうか?健康診断の結果を渡されたとしても体重の変化だけ確認して、机の引き出しの中にしまってしまったりはしていませんか?若い時は何の問題もなかったのに、30代後半になると健診でひっかかる項目が多くなり始め、ついに管理栄養士との面談を設定された。という方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は健康診断で指摘される「メタボリックシンドローム」とは何なのか?なぜ「メタボリックシンドローム」がいけないのかについてお伝えしたいと思います。健康診断の結果の見方も解説しますので、ぜひ今一度ご自身の健診結果を確認してみてくださいね。

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪肥満の状態かつ、血糖・血中脂質・血圧のうち2つ以上が基準値から外れている状態のことをいいます。メタボリックシンドロームの状態が続くと、将来的に脳血管疾患や心疾患など命の危険を及ぼす疾病を発症する可能性が高くなります。重篤な疾患にかかる前に予防するために健康診断時にメタボリックシンドロームのスクリーニング検査が行われます。

メタボリックシンドロームの診断にはまず内臓脂肪を測定します。内臓脂肪面積が100cm2を超えている場合、内臓脂肪型肥満と診断されます。これに相当する目安として腹囲を使用し、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上あると内臓脂肪型肥満となります。内臓脂肪型肥満だけではメタボリックシンドロームには該当しません。内臓脂肪型肥満と同時に高血糖・高脂血症・高血圧のいづれかの症状がある場合にはメタボリックシンドロームと診断され、管理栄養士もしくは保健師による特定保健指導の対象となります。

健診結果の見るべき項目はここ

健康診断結果を渡された時に確認して欲しい項目についてお伝えしたいと思います。健診結果で確認して欲しい項目は以下の4つです。

BMI、腹囲

先ほどもご説明した通り、健康診断では必ずお腹周り(腹囲)の測定があります。まずはご自身の腹囲がどのくらいなのか、内臓脂肪型肥満に該当していないのかを確認しましょう。それと同時にBMIも確認してください。もしBMIの記載がない場合は「BMI=体重÷身長(m)2」で計算することができます。BMIの基準値は以下の通りですので、ご自身がどの範囲にいるのかを確認する様にしましょう。

引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット

空腹時血糖

空腹時血糖は血液中のブドウ糖の濃度のことで、食事をとることによって上昇します。健診で採血をする場合、検査前に食事をしないように指示があるのは空腹時血糖を測定するためです。空腹時に血糖値が高い場合、食事の摂取量が過剰か何らかの要因で血糖値を正常に保つホルモンであるインスリンの分泌が弱い、もしくは効きが悪い可能性があります。

血中脂質

中性脂肪やコレステロールをまとめて血中脂質と言います。メタボリックシンドロームの診断には中性脂肪とHDLコレステロールが用いられます。中性脂肪は食事の影響が大きく、必要以上にエネルギーを摂取したり炭水化物や脂質を過剰に摂取することで高い値を示すことが多くなります。HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれ、血管の中をキレイにしてくれるコレステロールです。HDLコレステロールの値が低いと心疾患や脳血管疾患の発症リスクが高くなると言われています。メタボリックシンドロームの診断基準にはなっていませんが、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの数値も確認しておくとよいでしょう。

血圧

心臓は絶えず動くことで全身に血液を巡らせています。その際に動脈にかかる圧力が血圧です。血圧を測定すると2つの数字が表されますよね。上と下と表現することが多いと思います。上というのが心臓から全身に血液を送り出す時の圧力で、下というのが全身から心臓に血液が戻ってくる時の圧力を表しています。血管の中が何らかの原因で狭くなっていたりすると血液を全身に運ぶ際の力が必要となるため、血圧が高くなる傾向にあります。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準は以下の通りです。

引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット

まとめ

通常健康診断では基準値として設定されている数値を上回らない限り「基準値以上」とは診断されません。基準値をほんの少し下回っているだけでも「正常」と診断されてしまうのです。健診で問題なしと言われたからと安心せずに、しっかりとご自身の検査数値と基準値を見比べる様にしましょう。正常の範囲ぎりぎりの数値の場合は「基準値以上」と診断された時の同じ様な対策をとっていく必要があります。心疾患や脳血管疾患のリスクを軽減するためにも健康診断の段階でしっかりとご自身の健康状態を把握する様にしておきましょう!

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/