高齢者が「プロテイン」を飲む時のポイント

食事と栄養

こんにちは。管理栄養士の高安です。先日「家族でプロテインを飲んでみよう」という記事で家族みんなでプロテインを活用する方法についてお話しさせていただきました。(詳しくはこちら家族でプロテインを飲んでみよう! )

少し前までは「プロテイン」というと筋トレをいている人やアスリートが飲むもの。というイメージが強かった様な気がします。ですが、最近ではジュニアアスリート向けや女性向けなど幅広い年代の方向けの商品も多く見かける様になりました。高齢者においても「フレイル 」「サルコペニア」予防として「たんぱく質」摂取の重要性が指摘されています。今回は高齢者にとって必要な「たんぱく質」量と「プロテイン」摂取時のポイントや注意点についてお伝えしたいと思います。

高齢者にとっても重要な「たんぱく質」

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」の改訂において「日本人の食事摂取基準」を策定する目的に「高齢者の低栄養・フレイル予防」が追加されました。フレイル及びサルコペニアの発症予防を考慮し、50歳以上の「たんぱく質」の目標量の下限値が引き上げられています。「たんぱく質」は「筋肉」や「臓器」などカラダの構成成分として重要な栄養素の一つです。(「フレイル」について詳しい記事はこちらhttps://limitest.jp/meal/what-is-frail/

「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」に定められている年齢別の「たんぱく質」摂取量は以下の通りです。

 男性(推奨量)女性(推奨量)
18〜29歳65g50g
30〜49歳65g50g
50〜64歳65g50g
65〜74歳60g50g
75歳以上60g50g

参考:日本人の食事摂取基準(2020年版)

この表を見ると、65歳以上の高齢者の「たんぱく質」必要量は20〜50代と比べてもほとんど変わりないという事がわかりますね。高齢者は疾病などの影響で食事量が低下しがちなことが多く、全体的な食事量の低下に伴い相対的に「たんぱく質」摂取量が少なくなっているケースが見受けられます。

「たんぱく質」摂取量を増やすためには

食が細くなってきた時に「たんぱく質」摂取量を確保するためのポイントをまとめました。

牛乳や乳製品などを上手に利用する

牛乳やヨーグルトは「たんぱく質」だけでなく骨を丈夫にしてくれる「カルシウム」も含まれています。食事の中に牛乳やヨーグルトを組み込むようにしましょう。チーズもたんぱく質が豊富ですので料理に少し加えてみるのもおすすめです。

「おかず」から食べる

思うように食事量が取れない方は「たんぱく質」を多く含む肉や魚などの「おかず」から食べるようにしましょう。用意した食事を全て食べきれなかったとしても「おかず」から摂取すれば「たんぱく質」の摂取を優先することができます。

プロテインを活用してみる

3食全ての食事に「主食・主菜・副菜」を用意することが難しい場合は、「プロテイン」を「主菜」の代わりとして利用するのもひとつの方法です。「プロテイン」はスプーン1杯で8g程度の「たんぱく質」を含んでいます。牛乳などに混ぜてスプーン1杯「プロテイン」を飲んでみてはいかがでしょうか?

高齢者が「プロテイン」を摂取する時の注意点

「たんぱく質」が効率よく摂取できるからと言って闇雲に高齢者に「プロテイン」を勧めてはいけません。特に「腎機能」が低下している場合は「プロテイン」の摂取には注意が必要です。「腎機能」が低下すると「血中クレアチニン」「血中BUN(尿素窒素)」「血中K(カリウム)」の数値が上昇します。それ以外にも腎臓の濾過機能を表す「eGFR」が低下している場合も腎臓に負担がかかってしまうため「プロテイン」の摂取は控えた方がよいでしょう。65歳以上の高齢者の30〜40%が「腎機能障害」を起こしているというデータもありますので、「プロテイン」を高齢者が摂取する場合は医師や管理栄養士などに相談することをおすすめします。また「プロテイン」は割と腹持ちがよく大量に摂取するとかえって食事が取れなくなってしまうことがあります。まずは「スプーン1杯」のプロテインから始めてみましょう!

まとめ

「たんぱく質」はどの年代においても重要な栄養素の一つです。特に高齢者は食事量の低下により「たんぱく質」不足となっているケースが多く見られます。今回ご紹介した様々な方法で「たんぱく質」の摂取を心がけ「フレイル」や「サルコペニア」の予防を心がけてみてくださいね!

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/