新型コロナウイルス(COVID-19)予防のための食事のポイント

食事と栄養

こんにちは!管理栄養士の高安です。まだまだ新型コロナウイルス(COVID-19)の感染は心配ですよね。巷では「〇〇を食べれば免疫UP」、「◯◯でコロナ予防」など科学的根拠のない情報も多く出回っています。残念ながら何か特定の食べ物を食べたからといって新型コロナウイルス(COVID-19)が予防できるわけではありません。ですが、感染症にかかりにくいカラダを作るためには、日頃から食事の内容や栄養バランスを意識してコンディションを整えておくことが大切です。今回は日本栄養士会が発表している新型コロナウイルス(COVID-19)に対する公益社団法人日本栄養士会としての基本姿勢をご紹介しそれぞれの項目について詳しく解説していきたいと思います。(原文についてはhttps://www.dietitian.or.jp/important/2020/3.htmlをご確認ください)

食事を整えることで免疫機能を正常に働かせることはできる

先ほどもお伝えした通り、栄養士会の発表でも食事による「免疫機能強化」はできない。と明言されています。「免疫機能」を考える上で大切なことは強くするということよりも「正常に機能させる」ということです。「免疫機能」を正常に働かせるための食事のポイントは以下の通りです。

適正体重を維持する

「免疫機能」を正常に働かせるためには「適正体重」を維持することが大切です。太りすぎてもやせすぎてもよくありません。「適正体重」はBMIで算出することができます。BMIに関する詳しい記事はこちら(https://limitest.jp/meal/when_do_you_drink_protein_women/

「BMI」とはBody Mass Indexの略で国際的な「体格指数」のことで、「国民健康・栄養調査」や健康診断での肥満判定など幅広く使用されているものです。BMIは[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出され、成人の肥満や低体重(やせ)の判定に用いられます。男女とも標準BMIは22.0で、統計上、糖尿病や高血圧症、高脂血症のような生活習慣病にかかりにく数値とされています。日本肥満学会の肥満度の判定基準は以下の通りです。

先ほどご紹介した計算式を用いてご自身のBMIがいくつかを確認してみてください。BMIが18.5〜25の範囲内に収まっていれば大丈夫です。もしその範囲を超えるようであれば食事や運動などを調整し、可能な限り適正体重の範囲内に近づけることが感染リスクを下げる上でも大切です。過度なダイエットも免疫機能の低下につながりますので極力中止するようにした方がよいでしょう。

免疫機能に関連している栄養素をしっかりと摂取する

「免疫機能」に関連している栄養素と多く含んでいる食品は以下の通りです。

たんぱく質、n-3系脂肪酸、食物繊維
ビタミン:ビタミンA、ビタミンD,ビタミンE、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、
葉酸、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン)、ビタミンC
ミネラル:鉄、亜鉛、銅、セレン
乳酸菌

これらの栄養素の摂取量を賄うためには一つの食品に偏るのではなく、様々な種類の食品を摂取することが大切です。バランスよく食事を摂取するためのヒントとして厚生労働省が発表している「食事バランスガイド」も参考にしてみるとよいでしょう。

参考:厚生労働省HP

まとめ

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防のポイントは「適正体重」を維持し、「免疫機能」と関連の深い栄養素を意識しながらバランスの良い食事を心がけることです。過度な減量は免疫力が低下し感染症にかかりやすくなってしまいますので注意が必要です。糖尿病や高血圧などの基礎疾患を持っている方は重篤化しやすいというデータもありますので、医師や管理栄養士の指示に従いながら食事を改善していくようにしてくださいね。
食事の基本は「三食しっかりバランス良く食べること」これを忘れずに感染症に負けない体づくりをしていきましょう。

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管理栄養士/フードアドバイザー 高安 ちえ http://chietakayasu-dietitian.strikingly.com/